ライバー事務所を辞めたい！トラブルなしの辞め方や対処法はある？

ライバー事務所に所属していれば、事務所を辞めたいと思うこともあるでしょう。

ライバーがライバー事務所を辞めるにはどうしたらいいのか、スムーズに辞められるのか、不安を抱えている方も少なくありません。

こちらの記事では、ライバー事務所との契約解除にまつわる悩みやトラブル解消に役立つ情報を、まとめて解説します。

ライバー事務所を辞める際のトラブルをできるだけ回避して、円満退所を目指しましょう。

ライバー事務所を辞めたい！辞められる？

ライバー事務所を辞めることはできますが、ライバー事務所とライバーには契約がありますので、一方的に音信不通になるなどで関係性を断ち切ることはできません。

辞めるにしても、ライバー事務所とライバーがお互いに話し合いをしたうえで、契約解除の合意が必要です。

ライバー事務所を辞めたいと思ったら、まずはどのような契約になっているか、契約書面を改めて確認してみましょう。

辞められるかどうか契約内容を確認

ライバー事務所と契約する際、紙面なりデータなりで契約書面の取り交わしをしているでしょう。

最近では、クラウドサインという電子契約を交わしているライバー事務所がほとんど。クラウドサインで交わした契約書は、必ず登録メールアドレスに届いているので探してみましょう。

さて、一般的な契約書には、以下の内容が記載されています。

ライバー事務所を退所する際は、これらの契約に基づいて対応する必要があります。

契約期間満了で辞める場合

契約書に記載の契約期間は事務所やライバーによって異なりますが、自動更新となっていれば、特段の話し合いなどなく契約期間が延長されます。

自動更新による継続を希望しない場合は、事務所に更新しない旨を伝えて相談しなければなりません。

ライバー事務所とライバー間で「次回は契約更新しない」と合意できれば、期間満了時点で契約終了となります。

契約途中で辞める場合

契約期間の途中でライバー事務所を辞めたい場合は、契約書に中途解約に関しても記載があるので、その内容を確認しましょう。

これもライバー事務所によって異なりますが、中には「中途での契約解除不可」「中途解約の場合は違約金請求」などの文言が記載されていることも。

契約書に記載されている内容に添って、事務所と退所時期などの話し合いをすることとなります。

ライバー事務所退所でありがちなトラブルとは？

ライバー事務所を辞める際にありがちなトラブルとしては、以下の3点が挙げられるでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

そもそも辞められない

ライバー事務所を辞めたくても契約期間途中だったり、企業案件を抱えていたりすると、すぐには辞められないこともあります。

この場合は、契約期間満了や、企業案件との兼ね合いを考えて退所時期を相談できればいいですよね。

ただ、ライバー事務所によっては「辞めたい」と連絡した途端にブロックされたり無視されたりするケースもあり、正当な手続きに対応してもらえないこともあります。

また、契約期間が3年間など長期にわたっており、実質辞められない状況になっていることもあるでしょう。

そのような事務所への対処法としては、内容証明で「契約更新をしない」という内容を送付したり、弁護士に相談したりする方法があります。

内容証明とは「いつ」「どのような内容の文書を」「誰から」「誰あてに」出したかを郵便局が証明してくれる制度のことです。トラブルが発展して裁判になったときなど、ライバーが更新しない意思表示をライバー事務所に伝えていた証拠にもなります。

違約金を請求される

ライバー事務所や契約内容によっては、契約解除で違約金を請求されることもあります。

契約書に記載されている範囲での請求であればまだしも、契約書などに一切記載されていない金額を請求してくる悪質な事例も見られます。

高額な違約金を請求された場合は、1人で悩まず弁護士や警察に相談してみましょう。

退所後の活動制限

ライバー事務所とライバーの契約では、契約解除後のライバー活動を制限する内容も記載されていることがあります。

例えばライバー事務所を退所後、半年・1年・2年など一定期間、ライバー活動やライバー事務所移籍を厳禁とするような契約です。

ライバーとしての活動自体を辞める場合であれば、活動を制限されても問題はありませんが、事務所から離れてフリーで活動したい、別の事務所に所属したい、などのケースではライバーにとって大きな支障となるでしょう。

こうした契約内容を無視して活動すれば、違約金を請求されたり訴えられたりする可能性もあるので、軽はずみな行動は控えたほうがいいですね。問題を大きくするだけです。

ライバー事務所退所でありがちな3つのトラブルを解説しましたが、事務所から過剰あるいは不当な要求をされたときは、弁護士や警察への相談も検討しましょう。

ライバー事務所を辞めたい理由と辞める以外の対処法

ここでは、以下の3つの悩みパターンに分けて、その理由や辞める以外の対処法についても解説します。

ライバー自体を辞めたい

ライバー事務所の問題ではなく、ライバー自体を辞めたくなることもあるでしょう。その場合は、以下のような理由が挙げられます。

「ライバーに挑戦してみたけど自分には合っていないみたいだし、全然稼げないから辞めたい！」

このようなケースも少なくありません。そのほかにも、リスナーとのトラブルで辛くなったり、体調を崩して継続できなくなったりすることもあるでしょう。

ライバー活動から離れたい場合は、その理由をライバー事務所に伝えて相談しましょう。

顔出しライバーが合ってないだけで、Vライバーや音声配信なら楽しく活動できたというケースもありますので、興味があれば検討してみてもいいですね。

事務所が合わない

ライバー事務所の方針やルールなどが合わないケースも珍しくありません。事務所に所属するからには、そのルールに従う必要がありますが、中には納得できない方針などもあるでしょう。

ライバー事務所が合わないケースでは、以下のような理由が考えられます。

事務所が設定するルールが厳しすぎると、ライブ配信自体を楽しめなくなったり、メンタル的にも追い詰められたりしますよね。

ただ、事務所側との話し合いで解決する場合もあるので、一度は必ず相談してみましょう。それで環境が改善したり、待遇が変わることもあります。

隣の芝生は青く見えると言いますが、事務所に不満がある状態だと、どうしても他の事務所が魅力的に映ってしまうものです。

事務所の方針や厳しすぎるノルマで苦しいときは、事務所移籍で解決する可能性もあります。

フリーで活動したい

事務所に所属してみたものの、以下の理由でフリーでの活動を望む方もいるでしょう。

ライバー事務所に所属すれば、ライバー側には事務所が決めた手数料の負担や、配信で守るべきルールがあります。

事務所が決めた手数料を払い、ルールを守ることで、ライバー活動のサポートや、企業案件の紹介を受けられるわけです。

ですが、手数料を支払う分、ライバー側にメリットがなければ単なる「損失」になってしまい「もったいない」という感覚になるでしょう。

企業案件など獲得できなくても「個人ができる範囲でライブ配信できれば十分！」といった考えであれば、フリーで活動したほうがいいですよね。

ライバー事務所も様々で、ノルマがない事務所や報酬を100％還元してくれる事務所もあります。フリーライバーとして活躍する選択肢はもちろん、自分に合ったライバー事務所を探す選択肢もあるでしょう。

事務所を移籍したい

ライバー活動をしていると、色んな事務所に所属しているライバーと話す機会が増えます。話を聞いているうちに、「今の事務所より、あっちの事務所の方がいいかも…」と思うことは少なくありません。

しかし、特に移籍に関してはライバーを辞めるよりも厳しく制限されている場合が多いです。ライバー事務所側にとっても、人件費等使ってライバーを育てているわけですから、すぐに移籍されてはたまったものではありません。

この移籍に関するトラブルは非常に多く、事務所側と揉めると今後のライバー活動に支障をきたしかねません。かなりセンシティブな問題でもあります。

先程紹介した「事務所が合わない」項目でも紹介したように、隣の芝生は青く見えてしまうもの。他の事務所が良く映ったとしても、移籍した結果、結局前と変わらない不満を抱いてしまった、なんてことはよくある話です。

もし現状に不満があるのであれば、一度マネージャーや事務所スタッフに連絡をとってみて話し合いの機会を設けてみましょう。それで改善されることは多くあります。

ライバー事務所に所属する前に確認しておきたいこと

ライバー事務所に所属するということは、事務所の方針に従い、自分の得られる利益から事務所の定める手数料を配分するということ。

自分の利益を預けることにもなるのですから、ライバー事務所を選ぶ際には、最低限以下のポイントを押さえておきましょう。

これらの項目で1つでも不明瞭な部分があるライバー事務所との契約は、一旦保留にして、いまいちど冷静に見直しすることをおすすめします。

事務所が提供しているサポート内容

ライバー事務所によって、ライバーに提供するサポート内容は異なります。

悪質なライバー事務所では、実際のところサポートなど一切行われずに、手数料だけ搾取されるケースもあるので、契約前にしっかりと確認しておくことが大事です。

事務所公式ページのアピールだけでなく、できれば実際に利用しているライバーの口コミや評判も確認しておきましょう。

契約書の有無とその内容

ライバーとライバー事務所では紙面もしくはデジタルで契約書を取り交わすことが一般的ですが、悪質なライバー事務所では、契約書など明確な書類の提示なしで事務所所属とするところもあります。

契約する際に、事前に取り決めておかないと後々トラブルになるようなことも書面で示さない事務所は信頼性が低いと判断できるでしょう。

ライバー事務所と契約する際は、契約書の有無はもちろん、その内容も契約をする前に十分確認・理解しておくことが重要です。

内容がよくわからないからとスルーしていては「こんなはずじゃなかった！」なんて結果を招くだけです。

退所で発生する活動制限や違約金

ライバーとライバー事務所の契約書には、通常、契約解除して事務所を退所する際の注意事項も記載されています。

契約書には契約解除に関する記載がなく、辞めたいと伝えたところで初めて「違約金」などのペナルティを伝えてくる悪質なライバー事務所もあるので要注意です。

契約において、報酬や契約解除時の対応が不明瞭というのはライバーにとって大きなリスクになりますので、よくよく検討してトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

ライバー事務所を辞めたい！辞められる？まとめ

ライバー事務所を辞めることは可能です。ただし、契約内容や企業案件を獲得している場合など、希望する時期に辞めるのが難しいこともあります。

契約書を確認しつつ、ライバー事務所に事情を伝えて相談してみましょう。

顔出しのライバーが厳しければ、ほかの方法でライブ配信を行える可能性がありますし、事務所に問題がある場合なら「移籍」の方法もあります。

ライバー事務所もライブ配信アプリも、選択肢は1つではなく多種多様にありますので、あなたと相性のよい選択ができるといいですね。