ASMRって、耳かきとか咀嚼音を配信するやつですよね?
そうそう、音フェチにはたまらないアレね!
「ASMR」は様々なプラットフォームで動画コンテンツが楽しめますが、ライブ配信アプリでも、ささやき声での雑談などを配信しているライバーがいます。
ただ、ASMRに適したマイクもあり、機材選びや配信機材との接続で迷う方も少なくありません。
この記事では、ASMR配信のために必要なマイクについて、どのような種類や機能があるのか、どれを選べばいいのか、参考になる情報をまとめて紹介します。
ASMR用のマイクや機材の準備を整えて、心地のよいASMRでファンを増やしていきましょう。
ASMRマイクとは?初心者のための超基礎知識
ASMRとは、音から得られる快感を楽しむ配信です。ASMRについて、以下のように辞書に記載されています。
《autonomous sensory meridian response 「自律感覚絶頂反応」の意》食材を切る音や咀嚼 (そしゃく) 音、電車の通過音など、日常生活で起こる音を聞いて、快感を得ること。また、そのような音を収録した動画のこともいう。アスマー。
goo辞書
ASMR配信では、耳かきの音や咀嚼音など、非常に繊細な音を配信するため、特殊なマイクが必要となります。
ASMR用としてよく利用されているマイクは、コンデンサーマイクです。コンデンサーマイクは周辺の環境音なども含め、繊細な音もしっかり拾ってくれるタイプのマイク。
歌手がステージで利用したり、カラオケで使うのはダイナミックマイクといい、マイクに近い音を拾うタイプになります。
ダイナミックマイクは電源不要で使えますが、コンデンサーマイクは特殊な電源が必要です。
コンデンサーマイクの電源について詳細は後述しますが、このようにASMR配信を行うためには、相応のマイクや周辺機器が必要となります。
ASMR配信って配信自体はカンタンそうに見えるけど、初心者にはちょっとハードルが高そうですね!
ワードはちょっと難しいかもしれないけど、機材の準備が整えば、あとは配信を楽しむだけだよ!
まずはどんなマイクを選んだらいいのか、その種類や機能をさらに詳しく見ていきましょう。
ASMR用として使えるマイクの種類と機能
ASMR配信向きとして、以下のようなマイクがあります。
商品ごとの特徴も紹介しますが、聞き慣れないワードも多数出てきます。あとから少しずつ解説していきますので、最初は「こんなのがあるのか」という感じで見ていきましょう。
ここで紹介するのは、以下の4つのマイクです。
これらASMR用のマイクをチェックしながら、具体的にどういったタイプがあるのか、それぞれの種類や特徴も大まかに見ていきましょう。
Blue Yeti
- USBコンデンサーマイク
- 付属のUSBでPCへのセットアップも簡単
- 「単一指向性」「無指向性」「双指向性」「ステレオ」の指向性に対応
- ロジクールの「G HUB」という無料ソフトウェア利用で音声のカスタマイズが可能
- マイクのデザイン性が高い
- 世界中のプロが愛用するマイク
BlueのYetiは、プロにも愛される、シンプルでおしゃれなコンデンサーマイク。通常のライブ配信でも使えます。WindowsでもMacでも、USBで接続すればすぐに使えるので、初心者にも扱いやすいでしょう。
TASCAM DR-07X
- 可動式指向性ステレオコンデンサーマイク搭載のステレオオーディオレコーダー
- ハイレゾ対応
- USBオーディオインターフェース機能搭載
- 角度調節可能な2つのマイクで音声を立体的に録音可能
- イヤホン接続すればリアルタイムで録音音声を聴ける
- SDカードセットで録音保存可能
- Apple「Lightning-USB3カメラアダプタ」利用でiPhoneと接続可能
TASCAM DR-07Xは、YouTubeのASMR配信でもよく目にするデバイスです。ステレオオーディオレコーダーに、コンデンサーマイクやオーディオインターフェースの機能を搭載しています。
これ1台で音声の録音はもちろん、USBマイクとしても活用できます。
米3Dioのバイノーラル録音用マイク
- 人の耳型を模したマイク
- 本体内の9Vアルカリ電池で作動
- 高感度コンデンサー型マイクカプセル搭載
- ステレオ変換ケーブル付属
- 録音には別途オーディオインターフェースやミキサーが必要
耳の形が特徴的な、バイノーラル録音用のデバイスです。
バイノーラルマイクは人の耳から聞くのと同じ状況を作り、音声を録音することで、空間を感じるような臨場感のある音を拾うことを可能にしたマイクのことです。
バイノーラルマイクで録音した音声は、ヘッドホンで聴くことで、その音の奥行きなどを3D感覚でリアルに楽しむことができます。
バイノーラル録音のために、この「耳型」が必要なんですね。
ちなみに、Free Spaceよりさらに高感度なマイクカプセルを搭載したハイエンドモデル「Free Space ProⅡ」もありますが、価格は30万円ほどとなっています。
Free Spaceと似たモデルで「DuoPop2.0」という比較的安めのバイノーラルマイクもあります。
ZOOM H3-VR
- ハイレゾ対応のVRマイクで360°全方位の音をキャッチして録音可能
- USBオーディオインターフェース機能
- アンビソニック・バイノーラル・ステレオの3種の録音モード
- iOSデバイスからワイヤレスコントロール可能
- PC/Mac用ソフトウェア『ZOOM Ambisonics Player』でステレオ変換可能
- 最大512GBのmicroSD使用可能
- パソコン接続でUSBマイクとして利用可能
- iOSデバイスと接続でステレオマイクとして利用可能
ZOOM H3-VRは、バイノーラルマイクとしても使えるVRマイク。上下左右、奥行きまで体感できるような音を集めます。オーディオインターフェース機能も搭載、ソフトウェアもあるので音の調整や編集にも便利です。
うわ~、いろんな種類があるんですね!どれもこれもタイプが違ってて頭が混乱します!
大丈夫!全部使うわけじゃないし、大まかなことが分かればグンと選びやすくなるよ!
ASMR用のマイクの選び方
ASMR用の人気のマイクを4つ紹介しましたが、その4つをタイプ別に分けると以下のとおり。
- コンデンサーマイク
- コンデンサーマイク搭載のレコーダー
- バイノーラルマイク
- VRマイク
種類別の特徴を改めて整理しましょう。
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクとは、細やかに音を拾ってくれるマイクです。一般的なマイクの種類では、コンデンサーマイクのほかにダイナミックマイクがありますが、これは繊細な音より大音量の歌などを配信するのに向いています。
ASMRは、非常に繊細な音を扱うため、コンデンサーマイクが最適なのです。
コンデンサーマイクは通常のライブ配信でも広く利用されており、ライバーには馴染みのあるマイク。Yetiのほかにも、メーカーも形状も多種多様な種類があります。
コンデンサーマイクを配信で使うためには、オーディオインターフェースやミキサーなどの機器が必要となります。なぜなら、配信するのにアナログな音声をデジタル化する必要があるからです。
また、コンデンサーマイクの使用には「ファンタム電源」という特殊な電源が必要で、ファンタム電源が供給できるオーディオインターフェースやミキサーを使うと便利なのです。
ファンタム電源を供給するだけのアダプターもありますが、別途購入するよりファンタム電源付きのデバイスを活用したほうがコスパがいいでしょう。
ミキサーを選ぶなら断然AG03!
コンデンサーマイク搭載のレコーダー
コンデンサーマイク単体を購入すると、別途オーディオインターフェースやミキサーが必要となりますが、オーディオインターフェース機能付きのレコーダーであれば、別途機材を準備する必要がありません。
先に紹介したDR-07Xのような、コンデンサーマイク搭載のオーディオインターフェース機能付きレコーダーであれば、それだけでPCなどと接続してマイク機能から録音機能までフル活用できます。
Apple社の「Lightning-USB3カメラアダプタ」は6,000円ほどしますが、これを使えばiPhoneと繋げて使えます。
バイノーラルマイク
耳の形をしたマイクで見た目は不思議ですよね。この独特の形で、人の耳がキャッチする自然な音を再現できるわけです。
お値段は高めですが、YouTubeなどの配信では、視覚的な効果や面白さもあるでしょう。
バイノーラルマイクには、人の頭部を模したダミーヘッドにマイクを内蔵した以下のようなタイプもあります。こちらは100万円以上という驚きの価格。
一方で、こんなイヤホン型のバイノーラルマイクもあります。こちらは10,000円ほどですが、ASMR配信に使うためには、別途ポータブルレコーダーなどが必要です。
イヤホン型のバイノーラルマイクを、以下のようなスタンドに取り付けてASMR配信している方もいます。こちらはマイクではなく、あくまでもイヤホン型のバイノーラルマイクをセットするための耳型スタンドです。
VRマイク
VRマイクは、360°全方向の音をキャッチするためのマイクです。あたかもその空間にいるかのように、サウンドを楽しむことができます。
今はまだ、VRマイク自体が一般にそれほど出回っていません。以下のようなシンプルな形のVRマイクもありますが、こちらは20万円以上します。
先に紹介した「ZOOM H3-VR」は、2万円代と比較的リーズナブルなのが魅力でしょう。
ASMR用マイク|初心者向けの上手な選び方
ASMR用マイクに関する情報を、4つのマイクを紹介しながらまとめましてみました。気になるマイクはあったでしょうか。
聞いたことのないワードが複数登場するので理解しにくい部分もあると思いますが、繰り返し見ていただければ理解も深まります。
ASMR配信をこれから始めたい!という初心者の方は、予算はもちろんですが、自身の配信環境に合わせて機材を選ぶことが大事です。
ASMR用のマイク自体が安くても、オーディオインターフェースやミキサーなど周辺機器が必須なものもありますし、マイクは数万円するけれども、ほかの機材がなくても配信可能というものもあります。
トータルで予算を考えることも大事ですし、スマホやパソコンなど、接続するデバイスとの接続が可能か、パソコンのスペックなどのチェックも重要です。
まずはどんな環境でマイクを使うのか頭を整理して、気になるマイクと必要な機材をチェックしてみよう!
ASMRマイクとは?初心者のための超基礎知識 まとめ
- ASMRに適したマイクを選ぼう
- ASMR用マイクは好みだけでなく接続環境も考えて選ぼう
- パソコンを使うなら動作環境もチェックしよう
ASMR用のマイクは、種類も豊富。好みもあり、個々に選択肢も大きく変わるでしょう。
予算があればいろいろなマイクで試しながら配信しても楽しいですが、限られた予算で実践するならコスパを考えて導入したいですね。
どのようなASMR配信をしたいのか、配信の環境、使用する機器などもマイク選びによって変わってくるので、失敗しないようにじっくり検討してください。
ライブ配信の機材とか難しいことも多いよね!ライバー事務所に所属してれば気軽にプロに相談できるよ!
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